文具屋のおばあちゃん

6月２９日

今日は、久々の就職面接が明日に決まり、漏れのないように準備を進めていて、クリヤファイルとA4サイズの封筒の口止めが必要だと思い、一番近くの街に買い物に出かけました。たしか何十年も前に一度か二度入ったきり、入ったことがないその店は、町はずれにあってもなお頑張っている様子が見て取れ、入ってすぐに好感が持てたのですが、店の人がなかなか出てこないと思っていると、出てきたのは、杖を突いたおばあさんでした。８０は優に越していたと思われますが、要望をが分かると、ぴったりのものを勧めてくれました。それで段々、亡くなった母のことを思いかえすようになっていました。また、その仮止めタイプの両面テープは、実を言えばかなり古くなったものでしたが、（箱の天面にたまった埃が固形化し、取れなくなっていました）ちゃんと、元の値札４５０円に×印をつけ、その横に黄色の丸いシールを張り、赤で２００円としてありました。自分のうちはもとより、ホームセンターなんかでも、こんなふうに古くなった商品はそれこそ腐るほどあったわけですが、なかなかこんなふうにはやれてませんでした。このおばあちゃんもあと何年続けられるか、と思うと寂しくなりました。