onna-k-hibimo7964の日記

妄想と独り言のようなものから行動を起こす

富山和子の「水と緑と土」

 

 

6月28日

昨日のことですが、テレビを見ていて、この本の内容を思い出さずにはいられませんでした。(実はこの本の存在をしったのも有吉佐和子の「複合汚染」で、著者が絶賛していたので、これも図書館から借りてちょっと読んで見ていたのです)というのは、テレビ番組というのは、令和二年の7月の熊本県球磨川の洪水の話が中心だったのですが、この本には、ダム建設を中心に据えた治水事業によって、かえって“予想外の洪水”に何度も苦しめられるという皮肉な結果を招いていることが書かれているのです。なんとこの「水と緑と土」、初版は1974年。50年近くも前で、この番組の後半にようやく紹介される“田んぼの貯水機能を利用する”ことなどもちゃんと書かれています。番組に出てくる“専門家”が「そういう時代が来た」などと言っていますが、そんな寝ぼけたような、とぼけたような話をよくできるものだと思いました。この事例も、事象を丁寧に調査し、本質的問題を啓蒙している人たちを無視して顧みようとしない為政の典型ではないでしょうか。マスコミにたたかれたりしたときだけ「真摯に…」などと言うのではなく、どんな時でも、行動をもって「真剣に」行ってほしいものです。