onna-k-hibimo7964の日記

妄想と独り言のようなものから行動を起こす

本当に怖いのか?

7月19日

沈黙の春

 

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・・・農務省(アメリカの)は、ヒアリ防除計画の支援を得ようと、宣伝映画を提供したが、このアリに刺される恐ろしい場面がいろいろ出てくる。たしかに刺されれば痛いし、みんな注意しなければならない。だが、それは、ふつう蜂に刺されないように用心するのと同じだ。体質的に敏感な人によっては、ひどく反応することもある。はっきりとわかっていないが、ヒアリの毒のせいではないかと思われる死亡例が一件、医学的に残っている。ところが、蜂に刺されて死んだ人間は、1959年に33人もいる。(人口統計局の調べによる)だが、蜂の方は《根絶》しようなどと言い出す人が誰かいたとはついぞ聞かない・・・

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ヒアリアラバマ州に住みついてから40年にもなり、またそこに一番集中しているのに、アラバマ州立保健所の言うところでは《ヒアリに刺されて命を落とした記録はアラバマ州では一度もない》。そして、ヒアリに刺され治療を受けた場合も《付随的》に起きた症状だという・・・こうした問題を論ずる最適の人は、おそらくモーリス・F・ベーカー博士だろう。博士は、アラバマ州オーバーンの野生生物研究所グループのリーダーで、この方面には長年の経験を積んでいる。ところが、ベーカー博士の意見は農務省の言うこととは正反対なのだ・・・

今からもう60年も前に、ヒアリの「危険度」もほぼ“定着”(それも、特別心配するほどのレベルでない)しているように思えます。“ヒアリの日本上陸”とその“繁殖”を“一大事”にしてしまっている“心理”はどこから来ているのでしょうか?名著を読まないと知りえない事実が、ここにもありました。