“問題を修正しながら新しい文明を創造していく”という気概を！

6月５日

引き続き“有吉佐和子”。この作家、すっかり気に入ってしまった。この人の気概、芯の強さ。そして純朴。人柄がストレートに伝わってくる。それにしても話はどんどん深刻になっていく。感想を述べるに堪えないほど。この「複合汚染」まだ三分の一も読んでないから、今後折りにふてて書くことになると思うので、今日は一つだけ。

P143…私のこの疑問が氷解したのは、化学肥料で育てた米は三年以上の保存に耐えないことを知ったときである。籾をつけておけば十年でも二十年でも保存がきいたというのは、随分昔の話だったらしい…

この件だけで自分は十分衝撃を受けた。主食であるコメもそれだけ“別物”になっているということで。

しかし、これも一つの事例に過ぎない。ところで、複合汚染を調査するのに少なくとも５０年かかるというが、そもそも始めているのだろうか？この本の先を読んだり、ほかのいろいろな手段を使って調べたとしても、おそらく空振りに終わるのではないか？という気がしてくる。そもそも、某局の“欲望の〇〇主義”などを放映して「いったい何のつもり？」と思ってしまう。